移住者の声 「内 昭博・内 有希子」
お二人の自己紹介と、富良野に移住した理由について教えていただけますか?
有希子さん
まずは2011年に故郷の鹿児島から北海道に移住し、札幌に住み始めました。仕事の転勤で旭川に移動し、その後も札幌と旭川を行き来する生活が続きました。元々、富良野の自然豊かな環境に憧れており、最終的な目標は富良野に住むことでした。移住を決意したのは、都会の喧騒から離れて富良野の景色を見た時に「ビビビッ」ときたこと(笑)。2022年に昭博さんとの結婚を機にようやく富良野に定住でき、私にとっての一つの夢が叶いました。
昭博さん
私は大阪出身です。バイクで日本各地を旅しているうちに、2006年に初めて訪れた北海道の魅力に取り憑かれました。それ以来、毎年夏に北海道を訪れるようになり、移住を真剣に考えるようになりました。その中でも、富良野の美しい景色と、地元の人々の温かさに心を打たれました。仕事の関係で移住は遠い夢のように思っていたのですが、2021年に北海道への転勤が決定! さらなる転勤を経て2022年に富良野に移住できました。これには非常に運が良かったと感じています。
移住してからの生活について教えてください。
有希子さん
富良野での生活は、リモートワークを中心に行っています。当初はインターネット環境の問題で旭川と富良野を行き来する生活でしたが、富良野の家に光回線が整備できたことで、ようやく完全に移住できました。地元の人々との交流も増え、地域コミュニティに積極的に参加しています。特に、地元のまちづくり組織などとの関わりを通じて、農業や地域の想いについて学ぶ機会が増えました。また、田舎ならではの助け合いの精神があり、それが非常に心地よく感じられます。
昭博さん
私たちは現在、山部を盛り上げるプロジェクトに取り組んでいます。これまでサラリーマンとして働いていましたが、一念発起して退職し、空き家改修をしているところ。ゲストハウスとコミュニティカフェの開業を目指し、出来るところは自分たちで改装しています。初めての大規模なプロジェクトであり、学ぶことも多いですが、地元のサポートも受けながらなんとか進めています。新しい家族として保護犬を迎え入れたことも、私たちの生活を豊かにしてくれています。犬の散歩を通じて、さらに地域の自然や季節の移ろいを感じる機会が増えました。
富良野での生活で特に感じたことはありますか?
昭博さん
地元の方々の温かさとオープンな姿勢には感謝しています。北海道は元々移住者が多い地域であるからか、自然と新しい住民を受け入れてくれるように感じています。私たちもすぐに地域に溶け込むことができ、おかげさまで富良野での生活がさらに豊かになっています。その恩返しの想いから、地域の活性化に貢献したいと考えました。まちづくり活動への積極的な参加はもちろん、自分たちでもゲストハウス&コミュニティカフェを通じて、観光客と地元の人々をつなぐ場を提供することを目指しています。
有希子さん
富良野は四季の移ろいが非常に明確で、その変化を肌で感じられることが魅力です。冬の厳しい寒さ、春の訪れ、夏の快適な気候、秋の紅葉と、季節ごとの美しさが楽しめます。こうした環境での生活は、本州や九州の都市部では得られない貴重な経験です。また、地域のコミュニティが非常に温かく、新参者にも親切に接してくれます。皆さんとの交流を通じて、地域の暮らしの豊かさを実感しています。
これから移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。
有希子さん
北海道に移住する際には、地域ごとの特性をよく理解することが重要です。特に冬の寒さは地域によって大きく異なり、富良野のような内陸部の寒さは非常に厳しいものがあります。そのため、移住前にしっかりとした準備やリサーチが必要です。
また、地元のコミュニティとの関係を築くことが、移住後の生活を豊かにするカギ。地域のイベントや活動に積極的に参加することで、地元の人々とのつながりを作っていってください!
昭博さん
地元の特色や元々住んでいる方々の想いを尊重することが重要です。特に農村部では、地元の人々との信頼関係が非常に大切です。私たちのように地域のプロジェクトに関わっていくと、地元の人々との絆を深められると思います。
北海道は広大で多様な地域があり、それぞれに魅力があります。移住に際しては十分なリサーチと計画を立て、自分に合った地域を見つけて生活の基盤となる仕事や住居を決めることをお勧めします!