富良野市森林学習プログラム
富良野市は、富良野盆地の南半部に位置し、面積の約7割が森林です。市内の森林には、盆地西側の夕張山地に広がる国有林、盆地東南部に分布する東京大学北海道演習林、これらの麓に点在する市有林・私有林があります。このように多くの森林に恵まれていることが、富良野市の大きな特徴の一つです。
富良野市と東京大学北海道演習林は、2004(平成16)年に森林保全や森林教育・自然教育、森林学術情報の発信・普及などについて、相互に協力・支援を行う地域交流協定に関する協定を締結しました。この協定に基づき、東山地区にある東京大学北海道演習林・神社山自然観察路の環境整備を相互に協力して取り組むとともに、演習林の職員や教職員の監修協力、技術協力などを受けて独自の教育活動「富良野市森林学習プログラム」を実践しています。
森林学習プログラムは、富良野の森林・樹木と生き物について、フィールドで体感しながら学習する市内小中学生対象の体験学習活動です。主に市街地の小学校については、富良野盆地の開拓以前の原風景を一部に留める鳥沼公園で、低地や湿地の樹木と生き物たちの調べ活動を実施しています。また中学校と農村部の小学校については、神社山自然観察路を利用し、天然林の樹木のほか、北海道演習林の森づくりや木材利用についても学習をしています。野外での森林学習を実施した後は、振り返りの事後学習に取り組み、関心と理解を深めます。
森林学習プログラムでは、五感を使った体験活動を通じて、子どもたちに次の3点の気づきや学びを促すことをねらいとしています。
1.森の中での発見と感動から、自然に対する眼を開き、富良野の良さを発見しよう
2.富良野の天然林を題材に、私たちの暮らしと森林の果たす役割について考えよう
3.森林学習による体験と知識の習得を学びの意欲へつなげ、将来の糧としよう
富良野市教育委員会生涯学習センター https://furano.sub.jp/
東京大学北海道演習林 https://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/hokuen/