富良野で働く。具体的な仕事の探し方。
以前、富良野移住の失敗の要因に「仕事」がある事に触れました。
富良野市の平均収入は本州に比べて高いとは言えませんが、都会の生活よりも豊かな生活を送っている人達がいるのもまた事実。
価値観やライフスタイルを変える必要はありますが、移住→定住をしている人達の多くは「もう、本州には帰れない(笑)」と口を揃えます。
田舎暮らしだからと言って、特別安上がりなわけでもなければ雑誌に特集されているようなスローライフを送れている人は滅多にいません。
生活をする上で「仕事」は欠かすことはできず、それは内地も富良野も同じです。
では、理想の生活を現実にするためにはどうやって仕事を見つければ良いか?具体的に解説をしていきます。
まずはフラノジョブスタイル!
富良野市で仕事を探すのであれば「フラノジョブスタイル」が便利です。
ここには市内の企業の中でもIターン/Uターン者の雇用に対して積極的な企業が多く掲載されていて、同時に各企業の就労条件等を見比べやすいです。
ハローワークを活用する方法もありますが、こちらは富良野市在住者を前提とした求人募集も混在しているため、移住前段階で就職先を探すには不向きだったりします。(全くないわけではありませんが)
現実問題として、移住前に問い合わせをすると「富良野市内に住所が無いと…。」と、話が進まないケースも多いです(実際、筆者も経験しました)
この他には定期的に開催されている移住相談会を活用して情報収拾をするのも良いでしょう。
富良野ならではの雇用事情
富良野の基幹産業は「農業」と「観光業」の2つ。
農繁期と観光客のピークが重なる7〜8月はどこも人手不足に悩まされ、逆にそれ以外の時期は仕事が無い…という話も珍しくありません。
繁忙期と閑散期の差が激しく年間を通した安定雇用が難しい…という問題に対して、行政や商工会が取り組んでいますが、本州の雇用状況と比べるとどうしても厳しい話になってしまいます。
農業や観光業で働きたい!という人は別ですが、一般的には「年間雇用で安定して働きたい!」という気持ちは強いと思います。
(現実問題として、年間を通して安定した仕事が出来ないため富良野市外に転出していく人もいます)
そこでオススメしたいのが「資格や特定のスキルを移住前に身に付けておく」という方法です。
資格を持っていると就職に有利なのは全国共通ですが、特に医療系資格(医師、看護師、薬剤師等)や福祉系資格(ケアマネ、介護福祉士等)を持っていると通年雇用の就職先は見つかりやすいと言えます。
この他にも、設備工事系の資格、金融系の資格、不動産系の資格などを持っていると通年雇用の仕事が見つかりやすいと言えるでしょう。
ちょっと見方を変えて…
移住後の仕事は何も「就職」だけではありません。
これは個人的な感想で申し訳ないのですが、富良野は「都心に比べて独立開業がしやすい風土」という実感があります。
富良野市も行政として開業支援を行なっており、この制度を利用して移住後に独立開業をした人もいます。
(参考:富良野市中小企業振興総合補助金の申請)
開業をした実例としては「飲食店」や「宿泊施設」が多いですが、レアケースとして
・WEBプログラミングの資格を活かしてフリーランスとして独立。
・アウトドアガイドとして独立。
・市民球団を立ち上げ、プロ野球選手の育成/輩出を目指す!(富良野で初)
と言った人達もいるので、将来的には独立開業も見据えて仕事を探す…というのを選択肢に含めるのも面白いでしょう。
大事なのは「何をしたいか?」を明確にする
移住前段階で大事な点が「移住後に何がしたいか?何ができるか?」を明確にしておく事です。
移住はゴールでは無く、新しいスタートでしかありません。
時々「移住が夢です!」と胸を張って言う人がいますが、その夢を叶えた事で満足してしまうと…。
その後の実生活が成り行き任せになってしまったり、理想と現実のギャップがストレスになり、出戻りをしてしまう人も過去にはいました。
漠然と「何か良い仕事ないかな〜?」ぐらいの感覚で求人を見ていても、希望通りの良い仕事は見つかりにくいでしょう。
これは決して大げさな話では無く「移住後の仕事選びで失敗した!」とならないためにも、しっかり考えるべき内容です。
ちなみに筆者は、自分の適性を十分に考えず、勢いで就職をしたため失敗を経験しています…。
(その後、反省を生かし、仕事を探し直して今に至りますが…。当時は出戻り寸前まで追い込まれた痛い思い出があります^^;)