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北海道富良野移住促進情報「リビング・フラノ」

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移住者の声 「リジー(Lisi)」

2026-01-29

Elisabeth Kirchmayr ( 愛称 Lisi )

オーストリア出身。大学で「神経言語学」を研究していた知的なバックグラウンドを持ちながら、現在は富良野のパウダースノーに魅せられ、バックカントリーガイドやスキーインストラクターとして活動しています。娘のエマさんと共に、周囲の仲間に支えられながら、富良野の自然と調和した自分らしいライフスタイルを築いています。


自己紹介と、富良野に移住した経緯について教えていただけますか

オーストリアで生まれ、3歳からスキーを始めました。私にとってスキーやスノーボードは単なるスポーツではなく、生活の一部です。大学では「神経言語学(Neurolinguistics)」という、脳と言葉の関係を科学的に分析する分野を専攻していました。ブラジルのリオデジャネイロの大学でも研究に携わり、非常に充実した日々を送っていましたが、共感力が強すぎるあまり、患者さんの感情を自分の中に溜め込んでしまうことに気づいたんです。

一度心をリセットしようと東南アジアを旅していた際、世界中のスキーヤーから「日本の雪は世界一だ」という噂を聞きました。スノーボードインストラクターのライセンスを持っていたこともあり、「世界一の雪」と称される日本の雪を実際に滑ってみたい、そして日本で働いてみたいという強い思いから、来日を決意しました。

当初はニセコも検討しましたが、調べていくうちに「ニセコは英語が大半でインターナショナルすぎる」ということを知りました。せっかく日本に行くのなら、日本人と一緒に働き、ローカルな環境に浸りたいと考え、あえて「ローカルなスキー場」として紹介されていた富良野を選んだんです。

富良野のスキー学校にメールを送ると、すぐに「2週間後に来れる?」と返信が来ました。そこから急いでビザを取り、2016年にこの地に降り立ちました。到着した日は11月の雨の日で、山も雪がなくて少し不安もありましたが、翌朝たくさんの雪が降り、窓の外に広がっていた一面の雪を見て、「ここだ!」と確信しました。

実際に住んでみて感じることはありますか?

富良野の雪質は本当に素晴らしいです。地元の方は慣れていたり、当たり前に感じるかもしれませんが、外から来た私にとっては毎日が「世界一」のコンディションです。

また、人の温かさにも驚きました。初めてくる場所で不安もありましたが、人の温かさを感じましたし、人が人を介してどんどん繋がっていき環境も広がってく感覚がありました。

最初から今の場所で生活を始められたのですか?

移住当初は少し苦労もありました。富良野は非常に人気があるため、市街地の賃貸物件は予想していたよりも家賃が高く、最初は住む場所を見つけるのが大変だったんです。

でも、そこを救ってくれたのが「人の縁」でした。知人の紹介で、最初は知り合った方の家に居候させてもらうところから私の富良野生活は始まりました。その後もご縁が重なり、現在は友人が当時住んでいて、引っ越す予定だという家を紹介してもらい、そこで落ち着いた暮らしを送っています。富良野は物を探す際は大変さもあるかもしれませんが、車があるかないかでも生活範囲が変わりますし、可能なら実際に見に来ることをお勧めします。また、一度繋がりができると驚くほど温かく手を差し伸べてくれるまちだと実感しています。

現在住んでいる麓郷(ろくごう)地区での暮らしはいかがですか?

市街地に比べるとスーパーなどは遠く、不便だと感じる方もいるかもしれません。でも、私にとってはそれ以上の価値がある場所で、とてもこの地域が好きなんです。一歩外に出ると、山々を中心に景色が広がり、鳥の声、川や風の音、そして冬には自分が雪を踏み締める「ギュッギュッ」という音だけが響きます。

そんな静寂の中にいると、自分が自然の中にいることを肌で感じられ、心から「生きている」という実感が湧いてくるんです。この感覚は、便利な都会では決して味わえません。不便さも含めて、この自然の中に身を置く感覚こそが、私が求めていた豊かさなのだとも感じています。

現在のガイドのお仕事について詳しく教えてください

現在は、これまでの経験を活かし、独立したガイドとしての活動を広げるための新たなチャレンジを始めています。

個人としてのガイドのお仕事では、常にお客さんのレベルやその日のコンディションを細かく見極めることを大切にしています。長年、インストラクターとガイドの両方を経験してきたことで、「この人には北の峰のこのコースが最適だ」とか「今日はこの斜面が一番楽しめる」といった判断が瞬時にできるようになりました。

これは、単に滑るスキルがあるということではなく、現場での膨大な積み重ねから得た「判断力」だという自負を持っています。最高の一本を滑っていただくために、雪を求めて富良野以外のスキー場まで足を伸ばすこともありますが、どこへ行っても「今、この瞬間のベスト」を選び取れるのは、このまちでの経験があったからこそです。


富良野での子育て環境は?

娘も、富良野の冬を満喫しています。スキーもスノーボードも両方楽しんでいて、この環境だからこそできる経験をさせてあげられるのが親として一番の喜びです。
幼稚園や学校も親御さんが日本の国籍でない方も少なくなく、また、まちも施設も人も、受け入れてくれる姿勢があり、その点は不安なく過ごせています。学童保育センターが土曜日に開館してくださることも、とても助かっています。

生活面では、友人たちが家族同然に接してくれたり、娘を預かってくれたりと、本当に助けられています。友人や仲間と「一緒に子育てをしている」という安心感が、ここでの暮らしを支えてくれています。


富良野の未来がもっと輝くために

現場で長く働いている立場として、大好きなこのまちがさらに良くなるための「願い」がいくつかあります。

地域のポテンシャルを最大限に活かすために

  • 働き手の安定した環境作り: スキー場などでは農繁期との兼ね合いで人手が手薄になる時期もありますが、適切な条件整備が進むことで、より安定したサービスが年間通して提供できる素晴らしいリゾートになると期待しています。
  • プロフェッショナルの育成: 誰もが安全に雪山を楽しめるよう、インストラクターの確保が進み、初心者が安心して技術を学べる環境がより充実していくことを願っています。
  • 多様なゲストへの提案: 富良野のサービスの質の高さは、海外の方から見ると非常に価値があります。ラグジュアリー層やファミリー層向けに、より高品質なパッケージプランを提案できれば、まちの価値はさらに高まるはずです。

これから移住を考えている方へのアドバイスをお願いします

富良野には、静かな森の音に耳を傾けたりする素晴らしい時間が流れています。
好きなことを好きな人たちと楽しみたいという人も多いようにも思います。だからこそ、仕事を頑張るのと同じくらい、自分の時間を楽しむことを忘れないでほしいです。仕事とプライベートが「50:50」のバランスでいられることが、長く幸せに暮らすコツだと思います。

そして、新しい文化や考え方を柔軟に取り入れる「オープンマインド」な姿勢を持つことも大切だと感じます。私の周りの友人たちも、旅が好きで外の風を知っている人が多いです。自分の世界を広げようとする前向きな気持ちがあれば、富良野はそれを全力で受け入れてくれる懐の深いまちですよ。

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Elisabeth Kirchmayr 
出身地:オーストリア 
家族構成:長女7歳
(2026年1月現在)
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Snow Mountain Love ( スノーマウンテンラブ )
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