北海道はロケ地の宝庫。富良野を起点に生活しながら聖地巡礼
富良野の名前を全国区にした名作ドラマ「北の国から」
最近ではデジタルリマスター版の放送もされ、時を超えて今もなお、根強い人気があります。
テレビの向こう側にしかない世界だと思っていた風景を実際に目の当たりにした時の感動はとても大きなものです。
実は、富良野市を始め、近郊の自治体には映画やドラマの舞台になった場所が点在し、いわゆる「聖地巡礼」を旅の目的に訪れる人が多くいます。
今回は、富良野近郊にある「聖地」をご紹介いたします。
定番「北の国から」
説明不要の名作、「北の国から」
主に富良野市麓郷を中心に撮影されました。
今でもロケで使われた「石の家」や「拾ってきた家」は展示・保管されており、見学も可能です。
それ以上に「富良野市内の日常風景」も作品中に多く登場しており、
- 「’89 帰郷」で五郎と中畑が酔ってお客さんに絡んだ居酒屋(炉ばた/へそ歓楽街)
- 「’92 巣立ち」で五郎が螢を働かせようと頼んでいた財津病院(渡部医院)
- 「’95 秘密」でシュウが働いていた金物店(鶴屋金物店/五条通り商店街)
など、富良野駅前を散策するだけでも、ドラマの世界を感じられる施設が今でも残っています。
三浦綾子著「泥流地帯」
大正15年の十勝岳大噴火と泥流被害を元に描かれた文学史に残る名作。
逆境の中でも懸命に生きる登場人物たちの姿は、多くの人たちに感動を与えてくれます。
元々、作者がクリスチャンのため、キリスト教文学として扱われることがありますが、信仰の有無に関係なく読み応えのある作品だと言えます。
上富良野町には記念碑や日新尋常小学校跡などがあり、小説の舞台となった場所を実際に訪れ、聖地巡礼を楽しむ人がいます。
現在、泥流地帯は上富良野町が実写映画化プロジェクトを進めています。
(作品のファンとして、また近隣住民として応援しています!)
近くにもロケ地がいっぱい!
さらに、ちょっと足を延ばせば、まだまだロケ地は出てきます。
富良野市近郊では、
- 5本の木/上富良野町と美瑛町の境界(2013年JALのCM)
- 美瑛駅/富良野本線 (ゆず/いつか モーニング娘。/ふるさと…などのMV)
- 幾寅駅/根室本線(鉄道員-ぽっぽや-のロケ地)
が、有名な場所として挙げられます。
片道1時間程度まで行動範囲を広げれば、
- 孤独のグルメ(旭川市)
- 幸せの黄色いハンカチ/北の零年(夕張市)
- アニメ映画:ぼくらの7日間戦争(赤平市)
などの聖地巡礼も可能。
さらに全道に行動範囲を広げれば、
- ゴールデンカムイ/銀の匙(漫画)
- 羊と鋼の森/櫻子さんの足下には死体が埋まっている(小説)
- 水曜どうでしょう(バラエティ番組)
などなど。
ここでは紹介しきれないほど、多くの名作のロケ地や舞台として使われています。
物語の町で暮らす面白さ
物語の舞台になった町に住んでいると、作品中では感じられない臨場感を楽しむことができます。
また、作品中では語られなかった裏話などが楽しめるのも住んでいる人の特権と言えるでしょう。
時には地元目線でツッコミを入れてしまうこともありますが、それも一つの楽しみ方としてください(笑)
ここでは敢えて紹介しませんが、NHKの某連続テレビ小説や、某韓国映画も富良野でロケが行われた作品がありました。
(詳細非公開の理由は一般私有地および立ち入り禁止の農地のため)
細かく掘り下げていけば、名前こそ出ていないものの「その設定、明らかに富良野の◯◯だろ!」と気が付くこともあります。
実は富良野に移住を考えたきっかけが、テレビ放送を見て憧れが膨らみ…という人も意外と多く、日常的に聖地巡礼を楽しんでいる人もいます。
好きな作品の中で生活をしてみたくて…というのも素敵な移住の動機ではないでしょうか?