-北海道富良野移住促進情報- furano the Living

北海道富良野移住促進情報「リビング・フラノ」

就業した移住者の声詳細

移住者の声 「アイステッド シェイン・アイステッド 梢」

2025-01-27

お二人の自己紹介と、富良野に移住した理由について教えていただけますか

仲良しアイステッドファミリー

Shane(シェイン)さん

20年ほど前に、ニュージーランドで見習い大工として働き始め、その後正式に大工として認められた後、モジュールハウスのデザインを始めました。その後、30歳になり最後のワーキングホリデーに選んだ憧れの場所北海道で、偶然同じタイミングで冬限定の仕事をしていた妻と出会い意気投合。一年後に結婚し、兵庫県丹波篠山市で古民家改修を学びました。そして昨年富良野へ移住し、起業 しました(HAKO WOODWORKSをスタート )。スノーボードをはじめ、あらゆるアウトドアスポーツが好きで、子育てのかたわら多くの趣味を楽しんでいます。

ビジネスパートナー松田さんとも和気藹々!お客様の希望に真摯な想いをのせるShaneさん。

梢さん

 (私達、日本への帰国・移住への想いを語り出したら止まらなさそうなので、お仕事増やして申し訳ないのですが…と話し始めてくれた梢さん。(笑))

私は兵庫県出身です。2017年に気分転換に友人の勧めで応募したシーズンの仕事を通して夫と出会い、人生の転機を迎えました。結婚後、私の地元である兵庫県で2年近く住んだものの、出産とコロナによるパンデミックがほぼ同時に起きたことをきっかけに、ニュージーランドへ移住することを決意します。1年以上の準備期間を経て移住しましたが、実際のニュージーランド生活は思い描いていたものとは程遠く…。止まらないインフラの高騰により夫は仕事ばかりの生活を余儀なくされ、愛する息子たちのためにもこのままではいけないという想いが募り、夫婦間で何度も相談をした結果、移住をする決断に至りました。現在は夫と2人の息子と賑やかな生活を送っています。


元気いっぱいな二人の息子さん


なぜ、富良野だったのでしょうか?

梢さん

一番簡単な答えは、本州は暑すぎるから北へ行くしかないと思ったことです(笑)。日差しは刺すように強くても、湿気がないニュージーランドで生まれ育った夫にとって、本州の湿気が多い暑さは死活問題で…。私たちの出会いも北海道だったことから、北海道へ移住しようと計画を立てることになりました。
話し合いを重ねていくうち、安直な答えにしてはポジティブな面もたくさん見出せて、

  • 季節をとおして外で遊ぶことが大好きな人間には、遊びに事欠かない場所であること
  • エネルギーが有り余っている息子たちにとっては、これ以上ない環境になるであろうこと
  • まち全体が割とコンパクトにまとまっていて、「ご近所付き合い」がきちんと残っていそうなまちで暮らしたいと願う田舎育ちの私たちにはぴったりに思えたこと

そして、

  • 外国人の方のセカンドハウスとしての需要が高い日本×北海道というこれ以上ない条件において、夫が「外国人」というハンデを逆手に取って、有利に活躍できるチャンスが望める場所だということ。

何よりこの移住計画は、私たち夫婦に「住みたい場所に住む」ということが最も大事だと気付かせてくれたと言えます。住める場所ではなく、住みたい場所。

『ここに住むための苦労は、苦労ではないんだ』と思えるような…大げさかもしれないですが、私たち自身が夢を追い、毎日全力で生きる姿を見せなければいけないんだという、親としての決意を私たちにさせてくれる人生の決断だったとも今は思えています。

Shaneさん

実際、毎朝目が覚めて十勝岳連峰を見るたびに心がワクワクしていて、「今日も綺麗だなぁ」とか「ここが私達の住んでいる場所なんだ」と思うと、それだけで幸福度が上がっているのを感じています。昨年富良野でスタートした建築業 “HAKO WOODWORKS” は、「いくつになってもワクワクする場所を作りたい」という思いで、お一人おひとりのお家と向き合っています。住む場所についても、家についても、想いは同じなんじゃないかなと思うんです。

毎日そこで目を覚まして暮らす訳だから、とことん納得のいくモノを追い求めてワクワクする場所にして欲しい。単に古くなっていくのではなく、年月を重ねて思い出が増えたり、笑いが溢れたり、涙を流したりしながら一緒に歳をとれる「ハコ」を作りたい。私は、クライアントさんの想像の枠からはみ出すご提案をすることを目標に、ワクワクしながら富良野で仕事ができています。

子どもたちと共に楽しむ登山も格別


実際に住んでみて感じることはありますか?

梢さん

予想していた以上にインターナショナルな環境でした。私の地元は富良野と比べると人口こそ多いものの、まだまだ外国人の比率は低く、夫婦で歩いていても目立ってしまい、子どもも「ハーフの〇〇ちゃん」と呼ばれることが当たり前で、何となく生きにくさを感じていました。ところが、富良野では色んなバックグラウンドのご家族がおられるので、私たちなんかいい意味でそのうちの一家族。そんな空気感のおかげで、「ここがホームだ」と感じるまで時間はかかりませんでした。

保守的と表現される方もいるけれど、「予想以上に国際的なまちだ」私たちはそう感じながら、常に富良野での生活に楽しみを抱いています。

初めて参加したへそ祭り

子育て環境は、本当に恵まれているとしか言いようがありません。夫婦共に子育てに理解がある会社、ビジネスパートナーとご縁があったことは、感謝してもしきれません。

幼稚園の行事や子どもの病気など、休まなければいけない時も「仕方ないよ。」「自分達もそうだったから。」と温かい言葉をかけてくれる周囲に支えられていますし、だからこそ出来る時には120%のパフォーマンスで臨みたいと思えるありがたい環境に感謝しながら仕事にも向き合えています。


これから移住を考えている方へのアドバイスをお願いします

Shaneさん

私自身、起業するにあたっても良きパートナーと出逢うことができました。想いがあれば、人ともつながっていける街だと感じています。実際に住んでみて、想像との差異が出てきたとしても、そこにも想いや楽しみを抱いていれば、新たな境地が切り開けると思っています。「感情」や「想い」を大事に!

梢さん

一言に移住というのは簡単ですが、おそらく海外から日本に移住するよりも、日本国内で移住をする方が、付随してくる手続きなどを考えると大変なのかもしれません。だからこそ、それを乗り越えられるだけの「好き」がそこにあるのか、富良野でなければいけない理由を明確にしておくことは、心のコンパスとして大事なことだと感じます!


Isted Shane(アイステッド シェイン) 
出身地:ニュージーランド HAKO WOODWORKS

Isted 梢
出身地:兵庫県 ホステルトマール
家族構成:長男 5歳、次男 2歳
(2025年1月現在)