-北海道富良野移住促進情報- furano the Living

北海道富良野移住促進情報「リビング・フラノ」

生活環境

除雪でトラブルにならないためのルールとマナー、用意するべき除雪道具

2020-02-08

富良野での生活で避けられない「除雪」問題。

普段は仲の良い隣近所も、除雪トラブルが起きると険悪な雰囲気になることも…。

著者自身も移住一年目は、除雪のルールやマナーを知らず、周囲に迷惑をかけた経験があります。

今回は除雪に関する問題について解説します。

行政も全部を除雪してくれるわけじゃない

郊外の住宅地でも道路の除雪はしてくれますが、玄関先まで除雪してくれるわけではありません

富良野は道内でも有数の豪雪地帯ですが、定期的に除雪作業も行われているので「雪に埋もれて生活ができない…」という事態にはなりません。

しかし、これはあくまでも、国道をはじめとした基幹道路の話。

私有地や駐車場から道路に出るまでの一部は、自分たちで除雪をする事になります。(この車道と歩道の境界に溜まる雪が厄介…と思えど仕方がない…。)

また、除雪車や作業員にも限界があるため、大雪が降った日には昼過ぎまで歩道の除雪がされない日も…。(車道が優先されるため)

だからと言って「富良野市は何やってるの!」と怒っても、順次作業を進めている以上、自分で片付けるか、待つかのどちらかしかありません。

除雪をする時間がない、大変だ…という人は、個人的に請負業者を頼むこともできますが、数万円単位の痛い出費になります。

よく聞く除雪トラブル

落雪を定期的に処理しないと外壁を押しつぶす事も…。排雪場所を確保するのも大変です。

主な内容は以下の2つ。

・自宅の屋根から落ちた雪が、隣の家の塀を壊した

・無造作に積み上げられた雪のせいで車の出入りができない/通行できない

雪捨て場に困り道路に撒いたり、近隣住民の私有地にこっそり捨てたり…。

軽い気持ちでマナー違反を繰り返した結果、大きなトラブルに発展した例もあります。

高く積まれた雪のせいで視界が狭くなり、交通事故に繋がる例もあります。

最悪のケースとしては、寒いし面倒だから…と、屋根の雪下ろしを怠り、春先にまとめて落雪。

道路をふさぐだけでなく、通行人に当たれば大怪我にも繋がります。

豪雪地帯では雪の処理方法を間違えると、家屋に被害が出るだけでなく重大事故に繋がる切実な問題です。

実際の作業は?

広い範囲を短時間で除雪するならエンジン式が欲しくなります…。いい値段しますが…。

除雪用のスコップやダンプは、ホームセンターで購入可能。

ちょっとした除雪なら、プラスチック製の軽量スコップが便利です。

ある程度まとまった量を除雪するなら、プラスチックやアルミ製のスノーダンプ。

玄関先に硬い雪が溜まりやすい場合は、鉄製の丈夫なものがオススメ。

さらに広範囲の除雪が必要な場合は、エンジン式の除雪機が便利です。

賃貸アパートの場合、大家さん負担で除雪をしてくれる物件もあるので、契約前に確認すると良いでしょう。

一軒家の場合、玄関〜駐車場、道路までの距離で除雪作業の負担が大きく変わってきます。

「せっかくの富良野移住だから、広い庭と駐車場を!」と安易に考えると、冬になって苦労する事になりかねません。

わからなかったら聞くべし!

ゴミ捨て場等、地域共有で使うものは協力して除雪をしましょう。

移住者の多くは「そもそも除雪の仕方がわからない」という人ばかり。

反面、長年住んでいる人達には「除雪方法は知っていて当たり前」の事…という感覚なので、そのギャップがトラブルの原因になりがちです。

解決方法は意外と簡単で「わからないことは聞く」事。

近所の人に、どこに雪を捨てたらいいか?どんな道具が便利なのか?

あらかじめ聞いておくだけで、不要なトラブルの多くは避けられます。

この他、地域によって差はありますが、

・ゴミ捨て場の除雪は町内会で当番制。(参加しないとゴミ出しトラブルにも…。)

・集合住宅での除雪分担(手分けしないと終わりません…。)

・隣近所で共同使用している雪捨て場(排雪費を割り勘しているため、無断使用は激しく怒られます)

などがあります。

移住して最初の冬は、近隣の人達に「除雪のマナーとかわからないから教えて欲しい!」と一言声をかけておきましょう。

中には「うちの空き地、雪捨て場に使っていいよ〜」というありがたいパターンもあったりします。