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生活環境

のんびりした田舎町で子育てをしたい!富良野の学校事情ってどんな感じ?

2020-02-11

移住相談で意外と多い動機が「のんびりした田舎町で子育てをしたい!」という内容。

確かに、広々とした富良野の教育環境は、騒がしい都会と比べると素晴らしく見えるでしょう。

しかし、富良野の教育環境も全く問題がない…という訳ではありません。

子供のため…という理由の移住は「本当に子供のため」になっているのでしょうか?

今回は富良野の学校事情のメリット/デメリットを考えていきます。

富良野特有のデメリット

クラスに馴染めないと長い期間、孤立する可能性も…。

先にデメリットを紹介すると、

・進学校(高校)を目指す場合、旭川市内等の高校に通学・下宿するしかない。

・高校卒業後の進学先が、富良野市内には看護学校しかない。

・専門性の高い教育には不利(但し、農業は除く)

・生徒数が少ないため、学校に馴染めない子供は大変

共通している点は、高校卒業後の進学は「富良野から出る」という選択が一般的になる点。

多くは札幌をはじめとする道内の学校への進学が多いですが、北海道外に進学をする学生も少なくありません。

また、音楽やスポーツで特化した学校もないため、才能がある子供の中には中学進学時に札幌や北海道外に引っ越す子もいます。

それ以上に現実的な問題は「学校に馴染めるかどうか?」です。

都市部のように生徒数が多く学校も選べるなら、クラスに馴染めなくても他の選択肢を見つけることはできます。

しかし、富良野の場合、クラス替えが無い学校や、小中学校が一緒になっている所もあります。

最悪の場合、馴染めないクラスメイトと9年間過ごす事になる可能性も全否定できません。

富良野のメリット

麓郷の農場で開催される「富良野未来塾」のワークショップ

大きく3つの特徴が挙げられます。

・実は高い基礎学力

・広々とした自然環境

・豊かで安全性の高い食生活環境

最も気になる学力に関してですが、概ね全国平均以上を推移しています。

(参考:http://www.city.furano.hokkaido.jp/docs/2015021700271/

全国上位…とまでは言えませんが、富良野高校から偏差値60以上の国立大学に進学している実績もあります。

これは、教員一人に対して生徒数が都会よりも多くないので、目が届きやすいため…と推測されています。

また、都会に比べて余計な誘惑が少ないのも教育環境に適していると言えるでしょう。(ゲームセンターや繁華街、深夜のコンビニで集まる…等々)

豊かな自然環境に関しては、農場でのワークショップの開催や、東大演習林(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林)での自然体験イベントの実施等。

都会では滅多にできない体験が身近にあるのは富良野特有の特徴と言えます。

四季の変化もはっきりしている事に加え、旬の食材が手に入りやすい農産物の生産地での生活は、食育面では大きなメリットがあります。

実際の子供達の様子は?

ゲームに夢中な子供は、都市部も富良野も同じかと…。

富良野の子供達…だからと言って、際立った特徴があるというわけではありません。

やはり、年齢相応にゲームばかりして親に怒られたり、youtubeの見過ぎで通信制限がかかったり…。

中には野山を駆け回る方が好き!という子供もいますが、全体から見たら少数で、運動が苦手な子供もいれば、好き嫌いばかり言って野菜を食べない子もいます。

その点は、全国どこでも大きな差はないと言えるでしょう。

強いて違いを挙げると、比較的のんびりしている子が多い印象です。

良くも悪くも…ですが、いわゆる「お受験」的な競争が少ないからだと考えられます。

自由でのびのびしている…とも言えますが、スローペースかな?という見方にもなるでしょう。

もし本気で「子育て移住」を考えているのであれば

ネットの普及で、都会と田舎の教育格差は少なくなっている?

若干、乱暴なまとめですが、今までの富良野での教育環境の特徴は、

・小学校〜高校までは、比較的穏やかで教育環境としては恵まれている

・高校卒業後に選べる進学先が富良野近郊に無い

の2つです。

しかし、最近はオンラインを使った専門性の高い通信高校や通信大学も充実してきました。

徐々にですが「静かな環境で、専門性の高い教育を受けさせる」という都会と田舎のメリットを両立させている人も増えています。

富良野での子育ては「全てにおいて快適!」とは言えませんが、大きな可能性を持っていると言えるでしょう。