移住者の声 「大曽根 衛」
移住のきっかけを教えてください
5年前に妻とスキーで富良野へ来たことがきっかけです。たくさんの宿を調べ、いつか僕が飼ってみたいと思っていた犬を飼っていたペンションを見つけ、そこに宿泊しました。その宿がすごく良い宿で、オーナー家族と仲良くなり、妻が夏に宿の手伝いをすることになりました。翌年、僕の仕事の変革期でもあったのですが、自分の好きな場所に住んでみて宿の応援もしながら、仕事を色々と創り出していくことができたらよいなと考え、移り住みました。
富良野での生活はいかがですか?
時間の感覚が変わりました。山だったり、季節の変化だったり、一日の中でも光の違いを感じながら自然と共に生活できることがすごく豊かだと思います。一瞬一瞬の変化が愛おしいくらい美しいです。とにかくスキーが大好きで、仕事を調整して冬の間は早朝から午前中に朝活(スキー)をします。世界中から上質なパウダースノーを求めて集まってくるスキー場にまちの中心部から10分で行けるような場所は他にはないんじゃないかなと思います。早朝のほんのちょっとの時間でも、白い世界を見てリフレッシュできる環境は素晴らしいですね。そして、富良野は北海道のヘソだから空港も三か所(旭川・新千歳・帯広)を自由に使い分けができ、本州への出張の時もアクセスしやすいです。生活面でも必要最低限のものがコンパクトにまとまっていて、役所の手続きも待ち時間はなく、いつも妻と「富良野って便利だよね!」と話しています。ここで手に入らないものはネットで揃えられるので問題はないですね。
仕事について教えてください。
移住前も後も、企業や自治体の人材育成、コミュニティデザインなどを仕事としています。もともと出張やリモートが多い仕事だったので、拠点が東京なのか、富良野なのかの違いで、だったら住む場所を自分にとって豊かにした方が良いなという発想でした。ここに住むことによって人との繋がりから道内での仕事も増えました。道内各所への移動は時間もかかりますが、信号も少なく、道路も広く渋滞もなく、気を付けるのは鹿くらいですね。まとまった移動時間は耳からのインプットの時間として有効です。すばらしい景色の中を運転していると、途中で景色を切り取ることも楽しくて仕方がありません。北海道を感じることができる瞬間でもありますね。パソコン一つあればできる仕事をしている人にとっては、願ってもない場所ではないでしょうか。
移住を考えている方へアドバイスをお願いします
一言で言うと、ちょうどイイ感じのまちです。自分の働く場所が都会でなくても影響ない人は、移住することで生活が豊かになると感じてもらえると思います。特に何かを創りだす仕事をしている方にとって、頭の中を空っぽにできる大自然があり、自身のコンディションを整えることもできると思います。そして富良野にはエネルギーがあふれて活動している面白い人が多い!止まっていない、風を起こそうとする人がいて、風が起きやすい、そんなまちです。外国人との触れ合いも多く、富良野に来て英語アレルギーがなくなりました。都会的な刺激はありませんが、ご近所さんから穫れたてのお野菜をいただくのは日常茶飯事。昔からずっとある良さと、観光地としての外からの人の動きが共存。移住すると、住んでみて初めて見えること、観光視点では見えない魅力が味わえます。
大曽根さんがファシリテーターを努めたワークショップ
大曽根 衛(おおそね まもる)44歳 株式会社テルメイク 代表/一般社団法人地域包括ケア研究所 理事 出身地:神奈川県横浜市 家族構成:妻・犬 (2021年3月現在) |