除雪でトラブルにならないためのルールとマナー、用意するべき除雪道具
富良野での生活で避けられない「除雪」問題。
普段は仲の良い隣近所も、除雪トラブルが起きると険悪な雰囲気になることも…。
著者自身も移住一年目は、除雪のルールやマナーを知らず、周囲に迷惑をかけた経験があります。
今回は除雪に関する問題について解説します。
行政も全部を除雪してくれるわけじゃない
富良野は道内でも有数の豪雪地帯ですが、定期的に除雪作業も行われているので「雪に埋もれて生活ができない…」という事態にはなりません。
しかし、これはあくまでも、国道をはじめとした基幹道路の話。
私有地や駐車場から道路に出るまでの一部は、自分たちで除雪をする事になります。(この車道と歩道の境界に溜まる雪が厄介…と思えど仕方がない…。)
また、除雪車や作業員にも限界があるため、大雪が降った日には昼過ぎまで歩道の除雪がされない日も…。(車道が優先されるため)
だからと言って「富良野市は何やってるの!」と怒っても、順次作業を進めている以上、自分で片付けるか、待つかのどちらかしかありません。
除雪をする時間がない、大変だ…という人は、個人的に請負業者を頼むこともできますが、数万円単位の痛い出費になります。
よく聞く除雪トラブル
主な内容は以下の2つ。
・自宅の屋根から落ちた雪が、隣の家の塀を壊した
・無造作に積み上げられた雪のせいで車の出入りができない/通行できない
雪捨て場に困り道路に撒いたり、近隣住民の私有地にこっそり捨てたり…。
軽い気持ちでマナー違反を繰り返した結果、大きなトラブルに発展した例もあります。
高く積まれた雪のせいで視界が狭くなり、交通事故に繋がる例もあります。
最悪のケースとしては、寒いし面倒だから…と、屋根の雪下ろしを怠り、春先にまとめて落雪。
道路をふさぐだけでなく、通行人に当たれば大怪我にも繋がります。
豪雪地帯では雪の処理方法を間違えると、家屋に被害が出るだけでなく重大事故に繋がる切実な問題です。
実際の作業は?
除雪用のスコップやダンプは、ホームセンターで購入可能。
ちょっとした除雪なら、プラスチック製の軽量スコップが便利です。
ある程度まとまった量を除雪するなら、プラスチックやアルミ製のスノーダンプ。
玄関先に硬い雪が溜まりやすい場合は、鉄製の丈夫なものがオススメ。
さらに広範囲の除雪が必要な場合は、エンジン式の除雪機が便利です。
賃貸アパートの場合、大家さん負担で除雪をしてくれる物件もあるので、契約前に確認すると良いでしょう。
一軒家の場合、玄関〜駐車場、道路までの距離で除雪作業の負担が大きく変わってきます。
「せっかくの富良野移住だから、広い庭と駐車場を!」と安易に考えると、冬になって苦労する事になりかねません。
わからなかったら聞くべし!
移住者の多くは「そもそも除雪の仕方がわからない」という人ばかり。
反面、長年住んでいる人達には「除雪方法は知っていて当たり前」の事…という感覚なので、そのギャップがトラブルの原因になりがちです。
解決方法は意外と簡単で「わからないことは聞く」事。
近所の人に、どこに雪を捨てたらいいか?どんな道具が便利なのか?
あらかじめ聞いておくだけで、不要なトラブルの多くは避けられます。
この他、地域によって差はありますが、
・ゴミ捨て場の除雪は町内会で当番制。(参加しないとゴミ出しトラブルにも…。)
・集合住宅での除雪分担(手分けしないと終わりません…。)
・隣近所で共同使用している雪捨て場(排雪費を割り勘しているため、無断使用は激しく怒られます)
などがあります。
移住して最初の冬は、近隣の人達に「除雪のマナーとかわからないから教えて欲しい!」と一言声をかけておきましょう。
中には「うちの空き地、雪捨て場に使っていいよ〜」というありがたいパターンもあったりします。