残念ですが無いものは無いんです。都会じゃ当たり前のあのお店も!?
富良野に移住をする事で得られるメリットはたくさんあります。
しかし、実生活を考えるとそればかりではありません。
都会に住んでいた感覚でそのまま移住をしてくると「えっ!?なんで!?」と驚く事も多々。
その一つが、都会にでは当たり前のようにあった商業施設が富良野にはほとんど無い事が挙げられます。
頭ではわかっていても、つい「都会じゃ当たり前なのに…。」と言いたくなってしまう場面がありますが、残念ですが無いものは無いんです…。
今回は移住してきた筆者自身が、富良野と出身地(神奈川県)の生活環境を比較して考察していきます。
イオンは無い!
全国どこにでもありそうな大手スーパーも、富良野にはありません。
新生活の準備や日用品の買い出しに行こうと思っても、大型商業施設が無いばかりか、24時間営業のスーパーマーケットもありません。
もちろん、ホームセンターやドラッグストア、コンビニは普通にあるので実生活で困る事はありませんが…。
買い物だけでなく、多様な飲食店、映画館、銀行などのサービス等々。
あの利便性の高さが当たり前になっていると、不便さを感じる事もあるでしょう。
もちろん、専門用品を扱うデパートも無いので、ウィンドウショッピングやデパ地下巡りを日常的に楽しんでいた人は不便を感じる事があるでしょう。
牛丼屋も無い!
早い、安い、美味い!の三拍子が揃った牛丼チェーン店も富良野にはありません。
それ以前に、24時間営業の飲食店も無く、ファーストフードチェーン店は「マクドナルド」だけ。
(以前は24時間営業でしたが、現在は深夜の営業を終了しています)
つまり「食費を節約したいから牛丼で済ますか…。」という感覚は富良野では通用せず、選べる飲食店の数にも営業時間にも限りがあるのが実情です。
同様に1コインで食事が出来る定食屋、ニンニクアブラヤサイマシマシなラーメン屋。
いきなり食べられる立ち食いステーキ店もありません。
*だからと言って飲食店自体が無い…という話では無いので念のため。チェーン店が無いだけです。
大型書店も無い!
富良野には、紀伊国屋やブックファーストに匹敵する大型書店はありません。
通常の書籍や雑誌、漫画を購入する場合は「GEO」があるので不便を感じる事はありませんが、専門書などが必要になった場合は通販を利用するか、札幌や旭川まで行く必要があります。
休みの日にぷらっと本屋に行き、そのまま気に入った本を片手に併設されたカフェでのんびり…という過ごし方も富良野市内では出来ない話。
どうしても本屋に行きたい!と言う時は、車で片道約1時間、60kmほどのドライブも、もれなく付いてきます。(夏場は苦にならなくても、冬場の雪道は結構しんどいです…。)
テレビもラジオも電話もガスもあるけれど…
この他にも、都会には普通にあるのに富良野には無いものは沢山あり、それが「富良野には何にも無い!」と言われてしまう原因だと考えられます。
しかし、生活に必要なインフラは整っており、生活を続けている人達がいる事を考えれば、決して何も無いわけではありません。
これはあくまでも「都会に比べて無いものが多い」という内容であって、逆に「富良野では当たり前でも、都会には無いもの」も沢山あります。
繰り返しますが、どんなに騒いでも無いものはありません。
ならば、無いものに対して不平不満を言うより、移住者目線で「富良野にしか無いもの」を探すポジティブさも移住を成功させるポイントになります。
「富良野に住みたい!」と思った時に感じた魅力はなんだったのか?
自分の中の優先順位を整理する事で、移住後の生活をより充実させる事ができるでしょう。
余談ですが「東京や大阪じゃ常識なのに…」と、口癖のように言っている人は、地域に馴染めずにいつの間にか居なくなっている事が多い気がします…^^;